しあわせについて本気出して考えてみよう

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「しあわせ」って、なんでしょうか?

とまぁ宗教チック(というか宗教の神髄)な話題ですが、人生を生きるうえでとても重要なテーマだと思っています。

お金があっても幸せでない人。お金がなくても幸せな人。つまり、幸福について考えるということは、自分の人生には何が必要なのかを考えるということかと思います。

「どうすれば幸福になれるのか」については古くから研究が進められています。

孔子は人類の幸福増増進について考え、ソクラテスはより少なきを楽しめることに幸福を見出だしていました。

近代になると、スピノザの『エチカ』(1677)、アダムスミスの『道徳感情論』(1759)、ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』(1883)を発端に、3大幸福論と呼ばれるヒルティの『幸福論』(1891年)、アランの『幸福論』(1925年)、ラッセルの『幸福論』(1930年)へと花開くこととなります。

3大幸福論について見てみましょう。

ヒルティの幸福論

キリスト教の教えをベースに、「禁欲」「勤勉」「献身」を通じて幸福の獲得しましょう。

アランの幸福論

機嫌と言うのはいつも悪いもの。良い肉体を作り良い精神を宿しましょう。

ラッセルの幸福論

不幸とは自己没頭に陥ること。幸福になるには不幸を避けるようにしましょう。

一行で説明するとこのような主張になります。

アランは、新聞社に投稿した社説(プロポ)を集めた書になっています。国語の先生なだけあって非常に読みやすいです。なお「アラン」というのはペンネームです。

カール・ヒルティは敬虔なキリスト教徒であり、聖書に馴染みのない日本人には納得が薄いかもしれません。

バートランド・ラッセルはノーベル文学賞を受賞し学者としても有名です。平和を愛し、核戦争断絶を訴えたラッセル=アインシュタイン宣言を発表しています。平和と幸福を愛するため尽力し、世界を守った人だと思っています。

また、アルトゥール・ショーペンハウアーも『幸福について』(1818)という人生論を語っています。

ショーペンハウアーの考える幸福について深堀してみましょう。

彼の言う幸福とは、ものごとをどう解釈するかということです。

人の運命というのは、以下の3つの要素によって左右されます。

  ①その人が持っているステータス(財産や車)

  ②他人への影響力(地位や名誉、名声)

  ③その人の能力(人格や知性、健康など)

その中でも幸福を得る上で大切なのは①でも②でもなく、③なのだそう。

人生を生きるうえで経験するあらゆる事象に対してどう捉えるかは、自身の人格や知性といった主観を経由する。そしてそれはすべてその人次第で決まるのだとのこと。

なるほど。

流石良いことをおっしゃりますね。

自分を鍛えれば幸せを掴むことが容易になる。

その上で財を築き、名声を得れば運命を味方に付けられる。

そんな大人になりましょう。


また、椎名林檎さんの幸福論もとても深いものがあると思います。

ただ、あなたがそこに生きているという真実。

人は一人では生きてはいけないということなのでしょう。

これもまた真理ですね。

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